駐車場料金詐欺

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なんだか気が付いたら今年になって初めての投稿だった…(^^;
それはおいといて…

1ヶ月ほど前に駐車場料金詐欺に遭った(^^;

職場の昼休憩にくつろいでいると、私の携帯電話が鳴った。

「もしもし、あの私、○○パーキングの管理をしている○○と申します。」

「はあ…」

「実は、今日お電話差し上げたのは、お客様が○月○日の駐車料金を精算されていないのでご連絡差し上げた次第です。」

「・・・??」

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コイン式パーキングをよく利用している。
タイヤのところに電動のロック板が出てきて、清算を済ませるとロック板が下がり出庫が可能になるというやつである。いつもの様に用事をすませ、駐車してあるクルマまで戻ってきた。

料金を精算しようと、清算機の前に一歩踏み出すと、そこに50歳すぎのオジさんが立っている。

「ああ、すみません。今清算機が故障しているので直接清算をしてもらってます。」
「何番に駐車ですか?」

「11番です」

「えーと、11番ですね」

オジさんは故障しているハズの清算機でクルマの枠番号を入力する。
「ピ…ピ…ピ…」

画面に「1000円」の表示が…。
「えー 1000円ですね」

全く以って疑ってなかった私は言われるがままにオジさんのいう料金を財布から取り出しオジさんに手渡した。オジさんは

「ありがとうございます。領収証はご入用ですか?」

「はい。お願いします。」

オジさんは慣れた手つきで領収証に金額をボールペンで記入し、渡してくれた。
続いて…

「ロック板を下ろしますので、少々お待ちください」

オジさんは、ロック板の電気制御をしていると思われる制御盤を開け、11番のロック板を下ろしてくれた。


オジさんと二言三言言葉を交わした後、クルマに乗り込みエンジンをかける。

「気をつけて出してくださいね」

オジさんは、左右安全確認を行い、誘導してくれた。

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最初に駐車場の管理人に電話で言われた○月○日の私のとった行動である。

管理人は、クルマのナンバーから陸運局?とかで私の連絡先を調べたようである
私はその駐車場の管理人と会うことにして、現場で落ち合った。
その日の行動をその管理人に冷静に説明すると、どうやら私の言葉を信じてくれたようである。

「では、その日の領収書があるか自宅で確認していただけますか?」

この時点では私は詐欺に遭ったなどと毛頭思っていない。
その管理者と、料金徴収オジさんの連絡の手違いだと思っていたわけだ。

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翌日、また電話がかかってきた。

「実はあれから、他の方にも確認したところ、○○さん(私のこと)と同じ事を仰る方が何人かおいでなんですよ。こちらも調査をしています。またご連絡します。ありがとうございました。」

なんて社内同士での連絡の悪い会社なんだと半分思いながら
もしかして詐欺犯の仕業かと言う思いも半分浮かんできた。

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何時間かして、また電話がかかってきた。

「犯人を捕まえました…」

「え、犯人?」

「今、警察にも来て貰ってます」

どうやら、その管理会社の何人かで張り込んでいたところ、オジさんがノコノコやってきて、同じ事を言い出したから「こいつだ」ということになって、みんなで取り押さえたらしいのだ。

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警察の事情聴取にも協力した。
現場からパトカーで署まで連行(?)される様子を知り合いにでも見られたらまるで私が犯人だ…(^^;

中央署に到着すると入り口で刑事さんに先導され、建物に入っていく。建物はもう古いものでまるで学校かなにかみたいなところだ。三階まで階段で上がっていく。制服のおまわりさんの集団とすれちがう。すれ違いざまに刑事さんに対して、全員が大きな声で挨拶をしている。んー何か体育会系なものを感じる…(^^;

三階の刑事二課と書いた部屋に通される。
私が小学生の時の小学校の職員室のような雰囲気である。

「マルガイ到着しました…」

上司らしき人に報告している。

マルガイって?被害者の私のこと??(^^;

よく刑事ドラマでみるような取調室?に案内される。
刑事さんは私より若いが、とても丁寧なことばづかいである。

「コーヒーでも飲まれますか?」

「はい。お願いします」

刑事さんが部屋を出て行ったので部屋の中を見回してみる。
ドラマで見るような机と、窓に目をやると鉄格子になっている。
ドラマでみるのとひとつだけ違うのは、机に電灯がない…。

「しらばっくれてもネタはあがってんだよ。ええ」 とか言いながらバンと机をたたき
容疑者の顔を照らす、あのランプである。

・・・

しばらくすると、刑事さんはノートパソコンを手に現れた。
ソニーのバイオである。だけど、濃いグレーの筐体である。すごーく地味な感じであった。
刑事さんは私の話を一通り聞いたのち、手馴れた手つきでキーボードを操作し被害届と調書を作成した。

警察署を出る時にはもう日が暮れていた。

向うから生産累計5000万台と言われるスパーカブがやってきて
ブレーキを軋ませながら警察署の入り口に停車する。
おかもちを手にもった出前のオジサンが署の入り口から中に入っていく。

あの中味はきっとカツ丼に違いないと思いながら
中央署を後にするのであった…。

コメント(4)

はじめまして♪♪

カールセーガンを検索して、ここに辿り着きました。( ^-^)/゛

へ~!!そんな詐欺があるんですか~
詐欺おじさん、機械に詳しいんですね。
それにしても、1000円で、とんでもなく時間食ってしまいましたね。(^▽^)

偶然にも、私も廿日市在住です。マジで!
詐欺にあったパーキングってどの辺りですか??

コメントありがとうございます。

そーなんですよ。
そういう詐欺があるんですよ。
そのオジサンはそれで生計を立てていたらしいですよ。
儲けた金でカプセルホテルに1年半も住んでいた?らしい…

機械に詳しいと言うより「合鍵」もってたみたいです。
ただ合鍵っていっても、あちらもこちらも開くらしい…。

>それにしても、1000円で、とんでもなく時間食ってしまいましたね。(^▽^)

カツ丼でもでてくれば、良かったんですけどね(^^;
…他人にきいたら、あれは自腹だそうで…。

>偶然にも、私も廿日市在住です。マジで!
>詐欺にあったパーキングってどの辺りですか??

おお、近いですね。
住んでいるところは限りなく廿日市に近いけど、広島市の端です。廿日市ってどっかに書いてましたっけ?他のページのどこかにそれらしいこと書いたかな…。

ちなみに詐欺にあったのは広島市も中心部の大手町あたりです。

カールセーガンを検索してたどり着いたということは「コンタクト」とか「コスモス」とかがらみですか?お若そうな雰囲気を感じるので「コスモス」ってことはないかな…

またまた、お邪魔します♪♪

ピンポン!です。「コンタクト」がらみです(笑)

私は、毎日、映画鑑賞をしているのですが、といっても、家庭で、レンタルDVD鑑賞なんですけどね。

新作は、レンタル料が高い割にハズレが多くて、膨大な旧作に、面白いのが沢山有るんです。

知人が、「コンタクト」を6回も見たって言うもんですから、私も早速、ツタヤでレンタルして、2回見ました。
3時間の大作で、宇宙描写が素晴らしくて、吸い込まれそうになるようで、感動的でした。
この「コンタクト」の最後に、“カールセーガンに捧ぐ”って書いてあったんです。

え?廿日市にお住まいじゃ無かったですか?
たしか、どこかに、廿日市のプロバイダーがどうとかって、載ってたんですけど・・・

あ、若そうですか??もう、と~っくに曲がってしまいました。お肌の曲がり角・・・(笑)

ああ、なるほどそういうことですか…
そういえば、以前そんなことを書いた記憶がありましたね。
今は広島市になっちゃいましたけど、つい最近までNTT市内通話エリアは廿日市だったんですよ。

「コンタクト」観て感動できるとはすばらしい!私も勿論引き込まれて感動しました。ただ、知り合いなんかには「なんのこっちゃわからん」とか興味示さないのも何人かいて残念でした。

>“カールセーガンに捧ぐ”って書いてあったんです。

ということは、あまりお詳しくはないということですかね?
カールセーガン氏はというか博士は正真正銘の天体物理学者でコンタクト原作は書きましたけれど、娯楽映画とは無縁の人です。今は太陽系外にでて漂っているボイジャー探査機や、火星探査機のバイキング号なんかにも深くかかわっています。

http://www.planetary.org/html/society/advisors/sagandot.html

上記URLの写真は地球です。
ボイジャー探査機が太陽系に別れを告げてはるか宇宙の大海に出て行くときに「最後に振り返って地球の写真を撮った」ものです。宇宙の中ではいかに地球がちっぽけなものであるかというのがよーくわかります。

たぶん先程の私の知人はコンタクトにアメリカの大衆娯楽映画的なものを期待して観たんだ(ディープインパクトとか)と思うんですがそうではなかったので、がっかりしたんだと思います。映画コンタクト完成の時には確かお亡くなりになってました。主演のジョディフォスターさんは、セーガン博士が「彼女しかいない」ということでご指名があったのだと聞いています。

カールセーガン博士は1980年に「COSMOS」という科学番組を制作し、毎夜、日本でも放送されました。時間帯は夜11時以降、内容は科学番組というもっとも視聴率の取れそうも無い内容ながら、日本では視聴率20%というすばらしい番組でした。

もし、「COSMOS」をごらんになってなければ御覧になることをお勧めします。ただ、レンタルでは無いんじゃないかと思いますので買うしかないのが難点ですが…。7枚組みDVDなので1万円以上します。内容的にはさすがに古さを感じさせるところもありますが、カールセーガン博士がいかに地球を愛しているかがよく分かるものとなっています。


すいません(^^;
カールセーガンさんの話になると、いつも熱くなってしまって…

ちなみに御存知かもしれないですけど SETI は一般人レベルで行われています。
セーガン博士がそれを知ったら、どれほど喜ばれることでしょう……。

http://boinc.oocp.org/sah/indexj.php

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このブログ記事について

このページは、よしが2006年2月11日 21:35に書いたブログ記事です。

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