会社から帰るなりカミさんが何か言っている。
「お父さん!何か大きな箱が届いとるよ。」
「ん?何じゃそら?知らんで…。 ( … ああ先週通販で頼んだUPSか。)」
「何なん?それ。」
「これか?UPSいうて無停電電源みたいじゃの」
「みたいじゃのいうて、あんたが買うたんじゃろ?何それ?」
「ん?これがあったら停電になってもイキナリ電源が落ちんけえ、サーバーがメゲんのんじゃ。」
「サーバー?あのホームページとか入れとるやつのこと?一体誰が見ようるん?」
「誰がっちゅうて、毎日結構な人数が見にくるんで…」
「もー。 そこまでせんにゃいけん訳? もー。」
ブツブツ.…。
というわけで、三菱電機の無停電電源 FW-F10-0.5K を購入して設置しました。高価な常時インバータ式などは買えるはずもなく、これは常時商用電源供給式で電源正常時は100Vがそのまま出力にスルーされつつ内蔵バッテリを充電し、停電になった瞬間にパッとバッテリに切り換えバッテリ出力するというタイプです。各メーカのものを調べると実売価格で1万円台前半から存在し、他にも幾つかありました。APCとかOMRONとか…。
何故これにしたかというと価格が比較的安かったのもありますが、電源の自動シャットダウンツールがオープンソースで公開されていたからです。そうです。ソースをちょっと改変してやろうというのがあるからですね…。(後述)
結構デザインが良くて、カッコいいでしょ?写真は本体と電源ケーブル、停電通知用のシリアルケーブルです。また、左の書類は取り扱い説明書と保証依頼書(?)です。
また、商品の梱包とは別にダンボールに挟み込まれて 「Linux サービスパック」 という電源トラブルの基礎知識やUPSの基礎知識、使い方などをまとめたハンドブックもついていました。それと停電検出&自動シャットダウンツールが手作りっぽいCD-Rに入っていました。
右の図のように接続しました。Linux サーバは(Duron650MHz) 200W 電源で Windows2000 クライアント(Duron1.2GHz)は 350W電源です。あと液晶ディスプレイと 100base SW Hub も接続してみました。右図で青色の線がPOWER LINEで、紫が LAN、赤が停電通知のケーブルということになります。
最初は Linux サーバだけ接続するつもりでしたが、Win2000 もつないでみたら OverLoad(過負荷)ランプもつかないのでまあ良しとしています。
これで停電が発生したならば UPS が停電を検出して24時間稼動の Linux サーバはそれを受けて自らは安全にシャットダウンすることができます。御存知とは思いますが UPS といっても、こんな1~2万円のUPSでそんなに長時間電源を供給できるはずもなくせいぜい5分ぐらいしか持ちません。
上の図をみて、何か気がつきました?
そうなんですよ。これだと Linux サーバは自動的に安全にシャットダウンできますが、Windows2000機は5分間延命されるだけで結局はイキナリ落ちてしまうわけです。その場にいればUPSがピーピー警告するから、シャットダウンできますがそうでなければ一緒です。
というわけで最初のオープンソースのソフトをが公開されている機種を選んだという理由がここにあるわけですね。そのソフトに TCPサーバ機能を持たせクライアントと通信し、停電が発生したことをネットワーク経由で Win2000に通知してやればいいわけです。そのソフトは Linux 側(ソース改変)と Windows 側(新規作成)になるわけですが近いうちに作成するつもりなので完成したら公開します。
* '02/3/26 追記
この自動シャットダウンソフトですが、設定すれば指定したメールアドレスにメール通知することができます。何を?って、例えば停電になったとか復電したとかの情報を…。これはとても便利な機能だと思うので早速設定して試してみたらうまく動作しました。でもよくよく考えると、上図のような接続では停電時にルータがダウンしてしまうのでルータもUPSに接続するように変更しました。
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