カールセーガン「コスモスDVD日本語字幕問題」

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Cosmos Collector's Edition

「我々は何者で、どこからきたのか、どこへ行くのか?」
その答えをを探るヒントとなるものがこの「COSMOS」には隠されています。 

もう何度も「コスモス」のことには触れているのだが…。
カールセーガン博士の「COSMOS」である。僕がコスモスを観たのは今から約22年前である。1980年に朝日放送系で約10日間にわたって放送された。今はNHKスペシャルなどで「宇宙」とか「アインシュタインロマン」などの番組で科学、宇宙を取り上げたものはあるが、なかなか興味のない一般人までは観ませんよね?

 ところが、この「コスモス」はハリウッドの映画スタッフを駆り出して20億円の制作費で作り上げたものである。全部で13時間もあり、宇宙の誕生から人類誕生まで、銀河、恒星の成り立ち、アインシュタインの相対性理論、地球外生命の可能性、核兵器と人類に対する警告など科学のあらゆるジャンルを網羅したすばらしい番組だった。内容もすばらしいが音楽がすばらしい( この番組とこの音楽は切り離せない )。日本における視聴率もこのジャンルのものとしては異例の15%~20%もあったそうである。(最高視聴率21%)

宇宙の不思議さ、広大さを表現しながらも根底には限りなく人類、地球に対する愛情が満ち溢れ、それを残すために我々が如何にすべきかをカールセーガン博士が熱く語った番組である。余談だが左の文庫本はそれが書籍化され上下刊となったもので日本では100万部売り上げたそうである。

 で、それが約22年前。その後1987年に再編集のかかった「コスモススペシャル」というのが放送された。初回の時にはまだ、学生の身でビデオデッキなどは持っていなかったが「コスモススペシャル」の時にはしっかりと録画した。この時のビデオテープはおそらく百回以上は再生したのではないかと思う。ただ、さすがに再編集がかかった時に時間も短縮され中身も削られた部分も多かったため、オリジナルの「コスモス」を観たいという欲求が非常に募っていく毎日だった。それも、英語バージョンで。日本語版の 横内正さん(水戸黄門の格さん役の俳優さん)ナレーションのものも良かったが、何よりカールセーガン博士の肉声で聞いてみたいと思っていた。しかし実際にはそれは難しいだろうと思っていた。事実、身の周りの人はあれだけの視聴率があったにもかかわらず「COSMOS」のことを知っている人はほとんどいなかったのだ。

 たまたまインターネットを検索しているときに carlsagan.com のことを知った。そこには「現在COSMOSのDVD化を企画中。版権の問題が片付いたら発売する」と英語でかかれていたのだ。まさに寝耳に水、棚からぼたもち。待ってましたってなもんだった。それが2000年夏ごろ。

 2000年の12月にアメリカで発売され、さっそくアメリカまで発注し入手したのだ。まだ、自分のパソコンにはDVDドライブはついていなかったし、ましてやDVDプレイヤーなどは持っていなかったにもかかわらず…。そのため、自分がこの「コスモス」を実際に観るまでにはもう2ヶ月ほど必要だったのだ…。

 さて、あらゆる困難をクリア(?)しDVDドライブを手に入れてパソコン上で再生してみた。波打ち際のシーン。遠くからカールセーガン博士をカメラが捕らえ、除々に寄っていく。しばらくカールセーガン博士が語ったあと、岩場にあったタンポポを博士が手でつまみ 「 Come with me ! 」 風に飛ばされたタンポポは空に舞い上がっていく。さあ、想像の宇宙船で出発!。あまりにも懐かしいシーンだった。そうだ。これが観たかったんだ、これだったんだ。しばらく感動で胸が一杯になった。

まだ、全然本題に入ってないんだが、ちょっと眠くなったので今日はここまで。また明日に続きます…。


コスモスDVDコレクターズエディション

Cosmos Collector's Edition


カールセーガン書籍紹介

コスモス(上)
コスモス(下)
百億の星と千億の生命
はるかな記憶―人間に刻まれた進化の歩み〈上〉朝日文庫
はるかな記憶―人間に刻まれた進化の歩み〈下〉朝日文庫
惑星へ〈上〉朝日文庫
惑星へ〈下〉朝日文庫
人はなぜエセ科学に騙されるのか(上)新潮文庫
人はなぜエセ科学に騙されるのか(下)新潮文庫
Broca's Brain: Reflections on the Romance of Science
Carl Sagan: Cosmos
Carl Sagan: Contact
Pale Blue Dot: A Vision of the Human Future in Space

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このページは、よしが2002年1月31日 12:37に書いたブログ記事です。

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