RAID1 デバイス(Linuxサーバ)のハードディスク交換

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diskkokan.jpg

金曜日が会社の忘年会だった。
自分の家からだとタクシーで帰るより、泊まった方が安くつく。
幸い(?)というか

ちょうど金曜日だし、忙しなく帰るより土曜日は泊まってゆっくりできる。

ということで、起きてから開店時刻ごろデオデオ本店まで行った。
来週の「第九ひろしま」のチケットを買うためだ。

ついでにコンピュマートに寄ってみたところ、クリスマスセールなのか、500GBの日立ハードデディスクが4900円で目玉商品で販売されていた。最近の相場をちょっと知らないのだが、まあそう高くはなかろうということで2台購入した。

目的はサーバ(Linux FedoraCore6)にしているマシンのディスク容量がいっぱいになってきているためである。RAID1で80GBx2。家族にもSAMBAで公開しているのだが、最近高校生の息子が結構使っているのでぎりぎりになっている。まあ容量的には少ないので、ここで500Gx2にしてみようということである。

○ 気になる点
1) 現在はIDE80G x2 だが買ってきたのは SATA500G x2 である。
IDE -> SATA でうまく構成できるのか?
2) ディスク容量の拡張
3) ブートディスクの設定(grub)

○ 変更したい点
1) hda(80GB), hdb(80GB)の物理ディスクを sda(500GB), sdb(500GB)にする。
2) SAMBA でファイル共有している部分のディスク容量拡張(容量 約52GB --> 約400GB)

1. 現状の確認(RAID1)

raid01.jpg

2. 現状のHDD パテーションの確認

raid02.jpg


3. マウントポイント確認

ディスク容量を拡張したいのはこの /samba の部分である。
現在は94% 使用中だが、これはファイルの整理をした後で、一時は 99% までいっていた。

raid03.jpg

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4. 新しいHDDを取り付け、現在のパテーションと全く同一に切ってみる

とりあえず、RAID1 を構成している80GB HDDのうち 1台を切り離したいためである。
もちろん切り離した後は、新しいHDDをRAID1のディスクとする。
以下ではブートフラグの設定を行っていないが、このディスクは後々ブートディスクにするので、ここで a コマンドを /dev/sda1 に対して実行しておいた方がよい。

実は、ディスク容量を拡張するならここで容量を変更しておくべきだった。

raid04.jpg

5. System ID を hda, hdb と同一にする。

fdisk t コマンドで変更する。

raid05.jpg

6. 取り付けた sdaを RAID1 のスペアディスクとして追加

追加されるだけで、何も起こらない。

raid06.jpg

7. 旧80GBのHDDのうち片方を論理的に取り外す

故障したことにしないと論理的に取り外せないので -f コマンドをまず実行し続いて -r コマンドを実行する。 RAID1から取り外すと自動的にスペアディスクを使ってのRAID1再構成が始まる。 cat /proc/mdstat を何度か実行し進捗を確認する。

raid07.jpg

8. hdbのすべてのパテーションを RAID1から取り外す

↓すべて論理的に取り外して hda とsda でのRAID1再構築が完了したところ

raid08.jpg

9. 新しいディスクにブートマネージャをインストール

新しいディスクは SATA の 2nd ポートにつないでしまっていたためか sdb になっている…。/dev/sdb1 が /boot となっているため、以下のように行う。

# grub
grub> device (hd0) /dev/sdb
grub> root (hd0,0)
grub> install /grub/stage1 (hd0) /grub/stage2 p /grub/grub.conf
grub> quit

10. ブート順をBIOS変更し動作確認

BIOSでブート順を変更。

raid10.jpg

なんとか、起動したようです。
気になる点 1) はクリアしました。

raid10-2.jpg


11. hdb 取り外し、sda 取り付け

hdbを RAID から取り外しもう一台の 500G HDD sda を取り付け、全く同じ作業をくり返します。もちろん grub の設定も行い、どちらのハードディスクから起動できるようにします。

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という訳で、IDE 80GBx2 --> SATA 500GBx2 に置き換わりました。
置き換わったけど、/samba の容量が全然増えてません。そりゃ、全く同じにパテーション切ったので当然といえば当然です。詳細は省略しますけど hdb のパテーションを適切に解放、設定しました。

で…

/dev/md5 をフォーマット、もともとのハードディスク /dev/hda8 を適当にマウントしてデータの書き戻ししました。 resizefs とかすれば、フォーマットしなくても良かったかも~。

最後に /dev/md5 のサイズを最大まで拡張します。

[root@GALAXY2 ~]# mdadm --grow /dev/md5 --size=max
[root@GALAXY2 ~]# cat /proc/mdstat

Personalities : [raid1] [raid6] [raid5] [raid4]
md0 : active raid1 sdb1[1] sda1[0]
128384 blocks [2/2] [UU]

md2 : active raid1 sdb5[0] sda5[1]
10482304 blocks [2/2] [UU]

md3 : active raid1 sdb6[0] sda6[1]
5245120 blocks [2/2] [UU]

md4 : active raid1 sdb7[0] sda7[1]
3148608 blocks [2/2] [UU]

md5 : active raid1 sdb8[0] sda8[1]
463475136 blocks [2/2] [UU]

md1 : active raid1 sdb2[0] sda2[1]
5245120 blocks [2/2] [UU]

unused devices:
[root@GALAXY2 ~]#

これで、約 400GB の /samba 領域ができました。

12.最後に

スワップのパテーションが失われているので
mkswap /dev/sda3
mkswap /dev/sdb3 でスワップパテーションを生成。

/etc/fstab に次の行を追加し、再起動。

raid12.jpg

free してスワップ領域が確保されていることを確認!


raid1saikochikucompleted.jpg

出来上がり!ました!
それにしても、SATA のケーブルって何でこんなに抜けやすいんですかね?
ちょん!と当たっただけでも外れてしまう。特にHDD側。
仕方ないんで写真みたいに結束バンドでケーブルを緩く固定&HDD側も SATAケーブルと電源ケーブルを緩まないように固定しました~。

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このブログ記事について

このページは、よしが2008年12月14日 22:28に書いたブログ記事です。

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