サーバシステムのバックアップ手法

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自宅では個人サーバとは言え、メールサーバ、WWWサーバ、Webシステムによるスケジュールシステム、ファイルサーバ等に利用している。システム運用にバックアップは必須な項目である。今までは以前紹介したバックアップソフトによるHDDまるごとバックアップをしていた。HDDに何か障害が発生したときにHDDごと置き換えてしまおうという発想である。確かに手順自体は簡単なので、簡単にバックアップは取れるのだが、差分だけをバックアップするわけではないので20GBという比較的小容量なHDDでさえ20~30分かかってしまう。そのバックアップ作業中にはメールサーバも停止していることになるので、当然メールも来ないし、外部からWWWサーバへのアクセスもできない。時間がかかるので毎日バックアップするわけにもいかず、面倒になって実際には1ヶ月に1回ぐらいしかバックアップしないようになってしまっていた。それだと、障害発生時には最悪1ヶ月前の状態にもどってしまうということを意味している。

さて、そうではなくて放っておいても自動的にバックアップする方法は無いものか?と常々思っていたわけだが以下URLにて紹介されているソフトでそれが可能なことを発見した。

*紹介しているサイト
バックアップしてます?

*Mirrordir (ソフト起動にてミラーリングを行うソフト)
The Mirrordir Home Page

私のサーバは以下のような構成になっている。


# df -t ext3
Filesystem 1k-blocks Used Available Use% Mounted on
/dev/hda1 2071384 173532 1792628 9% /
/dev/hda5 5162796 1032896 3867644 22% /home
/dev/hda6 2071384 1278800 687360 66% /usr
/dev/hda7 1035660 272528 710524 28% /var
/dev/hda9 9131740 7547924 1119944 88% /samba

こちらのサイト
バックアップしてます?でインストール方法は説明されているので参照してほしい。

私の場合は上記サイトを参考にして以下のようなスクリプトを毎日クーロンで走らせている。
*ルートパテーションの場合
/bin/nice -19 /sbin/fsck.ext2 -p /dev/hdc1 || echo "/dev/hdc1 is crashed" | mail root -s "bk report"
mount -t ext3 /dev/hdc1 /mnt/d1
date
/usr/local/bin/mirrordir /boot /mnt/d1/boot --strict-locking --verbose --nice 1
date
/usr/local/bin/mirrordir / /mnt/d1 --strict-locking --verbose --nice 1 -i --exclude-from /root/backupscript/exclude_d1.dat --exclu
de /proc
mkdir /mnt/d1/proc
date
echo "----------------------------------------------------"
echo " "
umount /mnt/d1

*exclude_d1.datの中身
/boot
/mnt/d1
/var
/home
/samba
/usr

*その他のパテーションの場合
/bin/nice -19 /sbin/fsck.ext2 -p /dev/hdc9 || echo "/dev/hdc9 is crashed" | mail root -s "bk report"
mount -t ext3 /dev/hdc9 /mnt/d9
date
/usr/local/bin/mirrordir --strict-locking -v --nice 1 /samba /mnt/d9
date
echo "----------------------------------------------------"
echo " "
umount /mnt/d9

たぶんあなたのサーバではそのままは使えないと思うので、オプションなどの動作を調べてやってみて欲しい。--exclude-from とか --exclude とかのオプションはちゃんと理解してやらないとバックアップ先のデータがばっさり消えたりするので注意してください。まあ、バックアップ元は残っているので、自分の場合も試行錯誤しながら、現状に落ち着いたわけだが…。

ルートパテーションもバックアップしているため、何かあったときに丸ごと差し替えて 一旦起動フロッピーで /usr/sbin/lilo を実行さえすれば、そのHDDからのシステム起動が可能になる。

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このブログ記事について

このページは、よしが2004年6月27日 01:02に書いたブログ記事です。

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