メガエッグファイバー

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私の住んでいるところは広島市に隣接する郡部で数ヶ月前には町長選挙の親娘対決というニュースで全国にも一躍有名(?)となった町である。8000人程の人口があるが、土地が広いので人口密度は50人/Km2と極めて低い。

 さてNTTのフレッツADSLが開始されてからもう3年になろうとしているのだが、わが町ではADSL、CATV、FTTH、USEN、無線インターネットなどの所謂ブロードバンドは何も無い。あるのはフレッツISDN(64k)とAirH”(32~128k)だけである。ISDNやAirH”が速度に応じて低価格であるのなら、一応常時接続可能なわけだし我慢もできようが、低速度にもかかわらず価格はADSL以上に高額なためイライラも募る毎日である。ちなみに自分の場合、両方とも契約している。

 政府の全国ブロードバンド構想では2002年度末には町村部を含む全国で民間業者によるADSLの展開がほぼ完了するというスケジュールとなっており、その時点でADSLが利用できないのはNTT収容局からの距離が長く技術的に不可能な地域のみということになっている。これを聞いて非常に不愉快な思いをする毎日だった。私の家からNTT収容局までは直線で300m、線路長で考えても明らかに2km以内なのだ。技術的に不可能な地域ではないのになんだか完全に置き去り状態である。リーチDSLなどの長距離ユーザを救済する技術もあって結構なのだが、それとて結局のところ開局しているNTT局の長距離ユーザのためであって未開局の民は関係ないのだ。わが町はまさに情報通信における未開の地である。

 こういった場合に、自治体や住民が一丸となってブロードバンドを誘致するという話はよく耳にする。誰かがそういった運動を始めれば協力もできようが自分が中心となってその運動を進めるなどということはなかなかできるものではない。自分は情報関連の仕事をしている関係もあって技術的にはそういう分野には一般の人よりは明るいとは思うのだが、誘致運動はねぇー、やっぱなかなかできんよなー。そう思いながら世間のブロードバンドからはどんどん取残されていく。職場などでそういった話になっても、聞いていると関係ねーやと思うばかりで不愉快になってくる。NTT西のダジャレだけのフレッツのコマーシャルを見ていてもイライラするので、それが始まると家族の誰とは言わずチャンネルを切り換えてしまう。NTTに限らず、BB業者はエリア外視聴者から反感を買うようなコマーシャルやると損だと思いますけどね。どこかのADSL業者の「ピーヒョロヒョロ(モデム音)…まだADSLじゃないの?」って頭来ますよね。仮にエリアになってもあんたんとこには入るもんかって思いますよ。

 さて、私の住む町の場合個人的な推測としては
「ADSLが近いうちに始まりそうな気もするし、そうでないかも知れない、収容局都合で未来永劫無いのかもしれない」
「NASDAの打ち上げる高速インターネット衛星に期待できそう、だが本当に商用サービスが始まるんだろうか?始まるにしたって相当に先の話」
「FTTHなんて夢のまた夢」
「ケーブルテレビの始まる可能性は皆無」

拡張工事中の西広島バイパスというのがあるのだが、それが部分開通するのとウチの地域がADSL化されるのはどっちが早いかな~と密かに思っていた。七月のNTTの発表でもウチの町はまた外れていた。ああ、これで西広島バイパスに負けたな~。

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と本当に一週間前まで思っていた。
ウチは町内会の班長なので町内に配布する回覧資料などが集まってくる。何気なしに配布資料を眺めていると 「 設備工事のお知らせ ・・・・ by エネルギアコミュニケーションズ 」 というのが目に留まった。

「 ホエっ?? 光ファイバー? インターネット? って書いてある!? 」

 これってもしかして光ファイバーがここに導入されるってこと?さっそくエネコムのホームページを見てみたが、それらしきエリア拡大の予定などは記載されてない。 エネルギアコミュニケーションズって仕事上の取引先会社であり、よく知っているので、たまたま翌月曜日にそこのTさんから来たメールの返信に 「 こんどウチの地域もメガエッグファイバーの工事が入るみたいなんですが、本当なんですかねぇ 」と返信したら、関係部署に問い合わせてくれて 「 うん。本当に始まるみたいですよ 9月から・・・。」 ということだった。 じゃあ、つうことでその場で予約申し込みをそのTさんにお願いした。また、この情報を早速近所のインターネットしている友人、親戚にメールしたところ、ほぼ即決状態で4人も 「 入りたい 」 ということだったので、その人達の分も予約申し込みをお願いした。短時間に4人も予約するものだから Tさんも驚いていた。

 そうなんですよね。ウチの地域みたいに田舎だけどインターネットしている人も結構いるのにブロードバンド提供されてないというところで、光ファイバーなどというおいしい話をすれば、それは接続業者にとっては濡れ手に粟の状態でしょう。前々からもしウチの地域でBB提供すれば、一番に始めたところが一番得するんじゃないかと思ってたんですよ。そういう地域ってたくさんあるような気がするんですけどね。街中の過当競争の中でユーザ奪い合うより、こういった田舎というほどでもない田舎で提供すれば加入率高そうですけどね…。

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 本日(8月8日)届いた、メガエッグファイバーの受付完了の案内。まだ、本当に導入されたわけではないのだが、自宅には障害になりそうなものは無いと思うのでたぶんそのうち開通することができるだろう。夢にまでみたブロードバンド(みないけど…)は目前である。

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このページは、よしが2003年8月 8日 10:56に書いたブログ記事です。

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